バリ島は亜熱帯で年中温暖のため、蚊などの害虫が多く生息しています。
日本で蚊を見るのは夏の1シーズンぐらいですが、バリ島では1年を通して目にします。
特にバリ島の雨季は、乾季に比べ蚊などの害虫が多くなります。
蚊などの害虫は、様々な病気やデング熱の原因に繋がるケースがあります。
デング熱への対処法により、重篤な症状や命に関わるケースもあります。
蚊などの害虫から身を守るには、予防法や対処法の正しい知識が必要です。
たとえ気を付けていても、稀に被害に遭うケースがあります。
万が一に備え、海外旅行保険の加入が非常に重要です。
特に海外では、「備えあれば憂いなし」です。
予防法や対処法の正しい知識を身につけ、害虫対策の準備品をご準備くださいね♪
【バリ島でのデング熱の予防法と対処法】
デング熱の名前は知っていてるけど、「詳しくは知らない。」と言う方もいるのではないでしょうか?
デング熱は一言でいうと、蚊によりデングウイルスが媒介される感染症の一種です。
大半のデング熱は軽度で終わりますが、中には命に関わるケースがあります。
デング熱から身を守るには、何より蚊に刺されないことが重要です。
デング熱は正しい知識を持ち、予防や対処をすれば過度の心配は無用です!
〜バリ島でのデング熱について〜
主なバリ島の観光地では定期的に殺虫剤の噴射をするなどし、蚊などの害虫対策を実施しています。
その結果、以前に比べデング熱は随分と減少しています。
デング熱の被害が全てなくなった訳ではないので、今後も万全の対策は必要です!
① デング熱の予防法
❶ できるだけ長袖のトップスに、長丈のボトムスを着用し露出部分を少なくする。
❷ 虫除けクリームを露出部分に塗り、虫除けスプレーを衣類の上から吹きかける。
❸ 草むら・水たまりなど蚊が多くいる場所は、できる限り近づかないようにする。
❹ 屋内でもテーブルの下など薄暗い場所は、蚊がいる可能性が高いので注意する。
② デング熱の蚊の特徴
❶ ネッタイシマカと呼ばれ、体が黒く足に白いラインが入っている。
❷ ネッタイシマカが多く発生する時期は、10〜4月の雨季のシーズンである。
❸ ネッタイシマカの活動時間は、意外に夜間ではなく主に日中から夕方にかけてである。
❹ ネッタイシマカの活動範囲は、半径100m程で比較的に狭く薄暗い場所を好む。
③ デング熱の初期症状
❶ ネッタイシマカにより、デングウイルスに感染する。
❷ 潜伏期間は、およそ2〜15日(通常は3〜7日)である。
❸ 突然、高熱を発熱(約38〜40℃)し発症する。
④ デング熱の通常型の経過
❶ 発症後は、発熱に加えて非常に強い頭痛・結膜充血を伴うことが多い。
❷ 発症後およそ1〜2日後、全身の筋肉痛・骨関節痛・全身倦怠感を呈する。
❸ 発症後およそ3〜4日後、胸部・体幹から麻疹に似た発疹(紅色の丘疹)が出現する。
❹ 発疹は、顔面・四肢まで広範囲に広がる。
❺ 発熱は、発症後およそ2〜7日間ほど続く。
❻ 解熱後は、大半の一般的な通常型は治癒する。
⑤ デング熱の重症型の経過
❶ 上記症状❶〜❺の経過後、突如の出血・ショック症状を呈する。
(血小板減少・血液凝固障害・血管透過性の亢進など、循環障害が原因と見られる。)
❷ 胸水や腹水の貯留・出血(眼底・鼻・歯肉・消化管)・肝機能障害(ALT・AST上昇)が認められる。
(更に症状が悪化しショック状態に陥り、稀に命に関わるケースもある。)
❸ 重篤期は、およそ24〜48時間ほど続く。
❹ 回復期は、およそ2〜4日間で治癒する。
※追加事項
デング熱患者の内、およそ1〜5%が重症型を発症します。
放置した場合の致死率は、およそ10〜20%になります。
適切な処置をした場合の致死率は、およそ1%未満のため早期の受診が大切です!
⑥ デング熱の対処法
❶ デング熱用の薬剤は、現時点で未開発の状況で対処療法が中心となる。
❷ 対処療法として、体力維持の為の水分補給・解熱剤の投与を行う。
❸ 大量出血が認められる場合は、血液・血小板の輸血を行う。
※追加事項
デング熱用のワクチンは、薬剤と同様に現時点で未開発です。
デング熱の最大の予防は、何より蚊に刺されないことです。
デング熱の発症の有無は、日頃の免疫力の高さと大きな関係があります。
発症を避けるには、日頃から免疫力アップを意識した健康的な生活が大切です。
免疫力アップのため、質の良い睡眠・バランスの良い栄養・適度な運動を心掛けましょう!
〜バリ島の日本語対応の病院〜
バリ島の病院の中には、日本人スタッフが常駐していたり日本語対応が可能な病院があります。
海外旅行保険に加入している場合は、付帯のキャッシュレス機能を利用ができる病院もあります。
バリ島を含め海外での受診や治療は、大半のケースが日本以上に高額な医療費が必要です。
万が一に備え、渡航前の海外旅行保険の加入を強くおすすめします。
海外旅行保険のキャッシュレス機能に対応可能で、日本語が通じる病院をご紹介します!
① BIMC HOSPITAL KUTA
(総合病院/内科・外科・小児科など)
❶ 日本語対応/可能。
※ 日本人医師はいないが、日本人職員が勤務している。
❷ 日本人勤務/常駐。
※ 面談対応は9:00〜19:00、電話対応は24時間受付している。
❸ 診療時間/24時間。
※ 時間帯により、混んでいる場合がある。
❹ 休診日/年中無休。
※ ニュピなど日により、スタッフが少ない場合がある。
❺ 緊急時/対応可能。
※ 当病院で対応不可の場合は、専門医の手配ができる。
❻ 入院時/対応可能。
※ 大部屋と個室があるが、VIPルームもある。
❼ キャシュレス機能/対応可能。
※ 必要書類は、身分証明書のパスポート、海外旅行保険の証書を提示する。
❽ 電話番号/0361ー761ー263
※ 使用言語は、日本語と英語で対応できる。
❾ 住所/Jl Bypass Ngurah Rai No. 100X, Kuta 80362, Bali
※ 外国人向けの清潔で設備が整った病院で、繁華街クタにある。
〜バリ島の主な害虫〜
バリ島の害虫は日本の害虫と同種であっても、違った特性を持っている害虫が多くいます。
特に雨季は乾季より蚊を含めた害虫が多いので、害虫の被害に遭わないよう未然の対策が必要です。
バリ島には様々な害虫がいますが、日常的に遭遇する機会が多い害虫についてご紹介します!
① 蚊
バリ島の蚊の種類は、日本より多種多様で大きさ・色・習性が様々です。
バリ島の蚊の特性は、日本の蚊に比べ「5倍の生命力がある」と言われています。
日本の様々な蚊取りグッズは日本の蚊の特性に合わせて開発された物であり、バリ島の蚊には有効的ではないです。
バリ島の蚊を退治するには、その特性に合わせて独自に開発された現地で販売されている物を使用する必要があります。
蚊取りグッズの販売企業は、日本企業のフマキラーや現地企業のBAYGONなどがあります。
蚊取りグッズの種類は、蚊取り線香・ベープマット・液体ベープ・噴射スプレーなど様々な種類が販売されています。
日本企業(フマキラー)が現地で販売している蚊取りグッズは、現地の様々な蚊を集め長年に渡り研究開発された物なので効果が高いです。
バリ島の蚊取りグッズは、強い殺虫成分が含まれているので取扱に注意が必要です!
蚊に刺されやすい状況
❶ 衣類が、黒っぽい物を着用している。
(蚊は黒い物に寄ってくる。)
❷ 息が荒く、吐く息が多くなっている。
(蚊は吐く息の二酸化炭素に寄ってくる。)
❸ 汗をかき、汗臭くなっている。
(蚊は汗の臭いに寄ってくる。)
❹ 飲酒で、アルコール臭がしている。
(蚊は飲酒で増加する二酸化炭素に寄ってくる。)
❺ 肉食系で、体が酸性になっている。
(蚊は酸性で体臭が強い人間によってくる。)
※追加事項
❶の黒っぽい衣服は日中の紫外線対策には有効的ですが、蚊など害虫対策には逆効果なので注意が必要です。
❸の汗をかきやすい方や❺の体が酸性気味の方は、こまめにシャワーを浴びたりデオドラントシートで体を拭くなどし体を清潔に保ちましょう。
❶〜❺に気を付け、蚊が好む状況を作らないことが大切です!
② アリ
バリ島のアリの種類は、蚊と同様に日本より多種多様で大きさ・色・習性も様々です。
バリ島のアリの特性は、蚊と同様に日本のアリに比べ生命力があり繁殖力が強いです。
日本で日常よく見るアリは、甘い物を好むアリが多いです。
バリ島で日常よく見るアリは、動物性タンパク質を好むアリが多いです。
爪・フケ・垢はアリが寄ってくるので、アリの侵入を防ぐには小まめな清掃が有効的です。
使用済の衣類を放置すると、アリの被害に遭うので要注意です。
バリ島のアリの中には、毒性があるアリがいます。
体色が赤茶色のアリは、毒性があり噛まれると激しい痛み・痒み・腫れなどを伴います。
主に体色が赤茶色のアリは大サイズ(体長1cm前後)や小サイズ(2mm前後)の二種類で、どちらも毒性があります。
アリに噛まれた場合は、蚊に刺された場合に比べ痛み・痒み・腫れなどの症状が酷いです。
アリ駆除用のチョークは、効果が高く日本のアリにも有効です。
アリ駆除用のチョークは殺虫成分が混入されているので、取り扱いに注意が必要です!
③ ハエ
バリ島のハエの種類は、他の害虫と同様に日本より多種多様で大きさ・色・習性も様々です。
バリ島のハエの特性は、繁殖力が強く特に雨季は多くなります。
特に飲食時のハエは、衛生面で要注意です。
飲食店のオープンスペースでの食事は、ハエの被害に遭いやすいです。
バリ島のハエ駆除用の噴射スプレーは、日本製品に比べ殺虫成分が強いです。
飲食時のご使用は、飲食物に飛散しないよう注意が必要です!
④ ダニ
バリ島のダニの種類は、他の害虫と同様に日本より多種多様で大きさ・色・習性も様々です。
バリ島のダニの特性は、繁殖力が強く特に雨季は多くなります。
特に就寝時は、睡眠中の意識がない時間帯にダニの被害に遭ってしまいます。
ホテルの予約時は、評価や口コミをネットで調べることをおすすめします。
低料金ホテルは、高料金ホテルに比べダニ被害のリスクが少々高まります。
稀に高料金ホテルでダニ被害に遭うケースもあるので、事前のリサーチが大切です!
【蚊など害虫対策の準備品】
バリ島の害虫と日本は害虫は特性が違うので、殺虫剤など物により現地調達がベストの物もあります。
その反面、物により日本から持参した方が良い物もあります。
今回は、日本から持参した方が良い物と現地調達した方が良い物の二種類に分けご紹介します!
〜日本から持参する準備品〜
一般的にインドネシア製品は、日本製品に比べクオリティが低い物が多いです。
特に衣類などは、縫製が甘くデザイン性も低いです。
痒み止めなど現地調達が難しい物もあるので、日本からのご持参をおすすめします!
① 長袖トップス
蚊などの害虫対策は、肌の露出部分を少なくすることが大切です。
紫外線対策や防寒対策にも利用できるので、1枚はご持参されることをおすすめします。
害虫対策をメインで考えた場合は、蚊など害虫が好む黒っぽい物は注意が必要です!
② 長丈ボトムス
蚊などの害虫被害は、上半身より下半身に受けることが多いのでトップス以上にボトムスは重要です。
①と同様の観点から長丈のボトムスは、非常に有効的ですので1枚はご持参されることをおすすめします。
生地の素材は、薄手の物よりもデニムなど厚目の物が効果的です!
③ 防虫スプレー
バリ島の防虫クリームは、効果的で安く購入できます。
特に深夜便で渡航する場合は、現地調達までの補助用にご持参をおすすめします。
100ml以上の物は、機内に手荷物として持ち込めないので注意が必要です!
④ 痒み止めクリーム
バリ島では、痒み止めクリームの販売はされていないです。
日本から「ムヒ」など、即効性のある痒み止めクリームのご持参をおすすめします。
バリ島のボカシオイルは、効果は緩やかですが痒み止めの効果があります!
〜バリ島にて現地調達する準備品〜
バリ島には、バリ島の害虫の特性に合わせて開発された製品があります。
バリ島の殺虫剤や蚊取り線香は、殺虫効果が高いので現地調達がおすすめです。
バリ島はコンビニが至る所にあり、虫除けクリームなどを気軽に現地調達できます!
① 防虫スプレー
バリ島の防虫スプレーは、安くて効果的です。
インドネシア製のOFFは、優しい香りで効果が高いです。
敏感肌の方やアレルギー体質の方は、ご使用前のパッチテストをおすすめします!
② 防虫クリーム
バリ島の防虫クリームは、防虫スプレーと同様に安くて効果的です。
インドネシア製のSoffellは、優しい香りで効果が高いです。
敏感肌の方やアレルギー体質の方は、ご使用前にパッチテストをおすすめします!
③ ボカシオイル
バリ島のボカシオイルは、4種類のサイズあります。
虫除け効果・殺菌効果・痒み止め効果があり、穏やかな効き目で幅広い効能があります。
バリ島の各家庭に一本は必ず常備されており、近年はお土産としてもおすすめです!
④ 蚊取り線香
バリ島の蚊取り線香は、他の製品と同様に安く効果的です。
日本企業のフマキラーやインドネシア企業のBaygonは、知名度が高く人気です。
ラベンダーの香りなど、アロマ香の物がおすすめです!
⑤ 殺虫剤
バリ島の殺虫剤は、他の製品と同様に安く効果的です。
インドネシア企業のHITやBaygonは、知名度が高く人気です。
殺虫成分が強いので、退出時や外出前のご使用をおすすめします。
以上、『バリ島でのデング熱の対処法』と『蚊など害虫対策の準備品』についてご紹介しました。
バリ島で安心して滞在するには、事前の知識と準備が必要です。
バリ島への渡航前から体調管理に気を付け、免疫力アップも心掛けてくださいね。
万が一に備え、海外旅行保険のご準備もお忘れなく!
では、今日はこの辺で、、、(^_^)/♪